東洋医学について

東洋医学は古代中国の漢代に始まり、現在まで二千年近い歴史を持つものです。
東洋医学で治療に用いられている「漢方薬」は、自然の中で生育した草や根、木の皮や種子がよく知られていますが、動物や鉱物なども使用致します。
通常、それらの原料成分のことを「生薬」といい、その生薬を経験則に従って組み合わせて処方 したものを「漢方薬」と呼んでいます。

「漢方薬」と言っても一人一人の病理を見極めて処方を決定しますので、それを構成する「生薬」の分量の加減、「生薬」の種類の加減といったことを考えると「漢方薬」の処方は無限大に存在 すると言っても過言ではありません。東洋医学の考え方を簡潔明瞭に述べれば、人間の体は「気・血・水」の三要素により恒常性(安定し、バランスのとれた状態)が保たれており、この三要素のバランスが崩れることにより体の各所に支障が生じて、 いろいろな病気を引き起こすというものです。
従って、病気を治すということは「気・血・水」のバランスがうまくとれた状態にするということであると考えます。 それらのバランスをとるために、体の「気・血・水」のどれが、どこで不足或いは過剰になっているか、滞っているかなどの病理を見極め(「証(しょう)」を決 めると言います)、考慮した上で生薬を組み合わせ処方を決定していきます。

福屋薬局では、現在400種類余りの「生薬」を常時備蓄し、あらゆる「漢方薬」の処方に対応できるように しております。

◆ 注意 ◆ 実際の病気は必ずしも相剋関係で進行するとは限らない為
ご相談にては基本的な考え方について分かり易く御説明致します。

▼ 五式色体表
【五行説と五式色体表】
自然界に存在するものすべては「木・火・土・金・水」という5つの要素によって成り立ちその相互関係においてバランスを保っているという考え方をもとにしています。
これら5つを属性として、臓腑に対応する性質や病理及び生理・病状を当てはめたのが下記の五行色体表(ごぎょうしきたいひょう)です。

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